村上春樹と山下達郎
二人の長年のファンである。
村上春樹(67歳)。作家。
山下達郎(63歳)。ミュージシャン。ちなみに私と同年齢である。
二人ともいまだに現役バリバリであるところがすばらしい。一昔前ならとっくに引退していてもおかしくない年齢だ。
どこにその秘訣があるのだろう。
両者にはいくつかの共通点があるように思うのだが、ここでは健康法に限ってそれを探ってみよう。
健康の秘訣
村上春樹の場合
エッセイや近著『村上さんのところ』には、実践している健康法が記されている。
それらをまとめてみた。
【運動編】
- マラソン(ジョギング)
- スイミング(夏場はトライアスロンに出場)
- バイク(同上)
- ストレッチング(ジムでコーチといっしょにやる、ペアストレッチと呼ばれるやりかた)
【食生活編】
- 酵素玄米
- 腹7分目(だったと思う)
- 就寝数時間前には夕食を終える。
- 間食はしない。
- コーヒー好き(健康にはあまり関係ないかもしれないが、脂肪燃焼効果があるといわれている)
【生活編】
- 早寝早起き
- あまり人と会ったり、出歩いたりしない(頻繁ではないという意味)。
以上だが、かなり禁欲的な生活だといえると思う。
山下達郎の場合
【運動編】
- 散歩(週数回1時間程度)
- 演奏(ツアーやリハーサルでけっこう身体を動かす)
【食生活編】
- うなぎが大好物(健康に悪いかもしれないが、好きなものを食べて元気が出るのはいいことかもしれない)
- 永年続けて摂取しているサプリメント(朝のヨーグルトなど)がある。
- 大瀧詠一夫人にもらった黒酢ニンニク(ことしのツアーでは、声の出が絶好調だそうだ)
- 月に何回かは休肝日にしている。
【生活編】
- ツアーでは午前2時から10時まで、かならず睡眠をとる。
- 若いときのように、演奏後朝まで酒を飲んだりしない。
- 鼻うがい(森光子に教えてもらった。このおかげかどうか、ここ10年間風邪をひいたことがないとのこと)
- パワーブリーズ(呼吸器を改善するための器械。歌手で使っている人は多いそうだ。筆者も持っている)
- ホテルには、マットレス(エアウィーヴ)とマイ枕を持ち込んでいる。
- ツアー中はマスク着用(冬場だけかな?)
村上氏と比べて、運動は散歩程度と少ない。
だが、若いときと節制の度合いが比べ物にならない、とインタビューで述べていた。
まとめ
活字や音声で知ったことを羅列しただけだから、漏れているものがたくさんあるかもしれない。それは仕方のないことなのでご容赦いただきたいと思う。
さて、還暦をすぎてこれだけ元気な人たちがどれだけいることだろう。
生活習慣病や持病に悩まされている人たちも多いのではないか。筆者のまわりでも健康な人のほうが少ないくらいだ。
超高齢化社会のいま、シニアの生き方が大きな問題となっていると思われる。まだそれほど大きな声にはなっていないが、確実に聞こえてくるのだ。それには経済面の問題ももちろん含まれるが、くりかえしになるが、ここでは健康に限って話をしてきた。
上記のような生活習慣ももちろん大事だと思う。しかし、もっと大事なことがある。
それは、ご両名とも、未来に向かっていることが大きいと思うのだ。
村上氏「若いか若くないかは実年齢ではない。前向きに生きているかどうかだ」
山下氏「誰でも平等に歳をとる。カッコよく歳をとりましょう」
これが、健康で前向きに生きるためのカギだと思えてならないのである。
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