実践ビジネス英語
NHKラジオの「実践ビジネス英語」は、毎回興味深いテーマが設定されている。
そのビニェット(スキット)は杉田 敏氏が執筆しているそうだが、今週のテーマは「ポジティブ評価(Accentuate the Positive)」である。
2週にわたって放送されるから(水~金)、きょうで4回目である。
これまでの内容をご紹介しよう。
ポジティブ評価(Accentuate the Positive)
アメリカのビジネス界では、社員の働きぶりのポジティブな面をより重視する傾向が強まっている。
勤務評定は、その人の長所に焦点を合わせている。
これまでは悪いところを探しだすやり方によって、自信を失う社員が必ずいた。
伝統主義的なマネジャーの中には、自己満足的な一時的流行だとして、このやり方を拒否する人がきっといる。
ネガティブな勤務評価を受けるべきなのは、そのような時代遅れの人たち(dinosaur)だ。
勤務評定は、支配されていると人に感じさせるもの。こうした評価が従業員に伝えているのは、彼らの給料、地位。そして出世を決定するのは、彼らの業績についての上司の意見である。
これらの評価は客観的であると、勘違いしている人が多すぎ。もし客観的なら、こんなにたくさんの人たちが、異なる上司からまるで違う評価を受けるわけがない。
ポジティブ方針とネガティブ方針の中間を行くやり方がある。それは建設的な批判(constructive criticism)。
出所:『NHKラジオ 実践ビジネス英語 2016年2月号』(Kindle版)
建設的な批判(constructive criticism)を
そういうわけで、米国ではポジティブ評価が広がっているようだ。
米国での流行は数年たつと日本に伝播してくる可能性が高いから、日本でもいずれポジティブ評価が主流になるかもしれない。
これまでのネガティブ評価が「客観的なら、異なる上司からまるで違う評価を受けるわけがない」という指摘には心から得心したものである。
「人間的な好き嫌い」「人脈がらみ」としか思えない評価を、筆者も人並みに受けてきたからだ。
「それが組織というものだ」と納得するには世間知らずだったといわれるかもしれない。だが、はたしてそうか?という疑問も依然として残っているのである。
若い世代は、自分への批判を好まないと聞くが、そういう意味でもネガティブ評価からポジティブ評価への移行は歓迎すべきことではないか。
個人的には、
- 建設的な批判を基本とした勤務評定
- 可能な限りフラットな組織
が望ましいと考えているのだが。
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