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はじめに
大学職員の副業にアフィリエイトがいい?
アフィリエイトって月3万円以上儲けている人が、たった3.2%しかいない厳しくも効率の悪い(向いている人にはやり甲斐もある)ビジネスなんですよ。
せっかく大学に勤めているのですから、本業を精一杯頑張り、その上で情報発信をするのが王道、というのが私の考えです。
大学職員へ副業のすすめ
某大学職員の方のブログに、こうありました。
「安定した未来を確保するためには、複数の収入源を確保する、つまり副業をするのがおすすめ」
具体的にはアフィリエイトを推奨しておられます。
ご存じない方に説明しますと、アフィリエイトとは、自分のブログやウェブサイトに商品やサービスの広告を掲載し、その広告がクリックされた先の広告主のサイトで売上が発生すると、その何パーセントかが報酬になるという仕組みです。
クリックだけで報酬が入る、クリック報酬型のアフィリエイト広告というのもあります。この代表がGoogle AdSenseです。
そもそも副業を禁止されている
大学職員を含むビジネスマンはどこでも同様だと思いますが、副業を禁止されているところが多いと思います。
まずこれが最初の関門です。内緒でやるわけにはいきませんよね。
仮にこのことをクリアしたとして、つぎの関門があります。
それは、アフィリエイトを成功させる難しさです。
アフィリエイトで収入を得る難しさ
日本アフィリエイト協議会(JAO)のアフィリエイト市場調査2013によれば、月3万円以上の収入があるのは3.2%、8割近くが1,000円未満とのことです。収入ゼロの人が4割近くいます。

月3万円以上の収入があるアフィリエイター像は、
- 1年以上運営している。
- 毎日約3.1時間をアフィリエイト活動に費やしている。
- 平均5サイト(ブログ含む)運営している。
- 毎月の経費は5.000円程度。
だそうです。
そして、「アフィリエイトは楽して簡単に稼げるものではなく、時間や労力をかけ継続して取り組む事で高い成果を得られる、という事が本調査によって示されております」と結ばれています。
それでもアフィリエイトをやりますか?
月3万円以上の収入を得るためには、
- 毎日3.1時間をかけて記事を更新し、
- 5つ前後のサイトを運営
しなければなりません。
これが上位3.2%に入るための条件です。
おまけに、コンテンツを制作するためには、そのための情報収集が必要となります。イベントや勉強会への参加、アクセス分析などなどやるべきことは山盛りのようです。
本業を頑張って、情報発信も
こう見てみると、アフィリエイトで数万円稼ぐことは並大抵ではなさそうです。ましてや、そこそこの収入を得ようとすれば、専業でなければおそらく無理だろうと思われます。
多忙な業務の合間にそのようなことができるような才覚のある人は、めったにいないでしょうし、いたとしてもそもそも独立すべき人間です。
私も含めたふつうの能力の人間は、ブログやSNSで情報発信して、人と交流したり、自分の考えをまとめたりして、自己成長をはかるというのが王道でしょう。
お金だけがすべてではありません。本業を頑張った上で、ブログやSNSで情報発信する。情報発信をしている人は世の中でわずか1%(0.1%という人もいます)といわれます。それ自体がアドバンテージであり、セルフ・ブランディングにつながります。
本業と情報発信を頑張りましょう。そうすれば、自ずと転機もやってくるかもしれませんよ。
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