以前、「これが有名私大の職員の年収だ!」が話題になったそうです。
大学職員の年収と仕事について知りたい人が多いようです。外部の人にはもうひとつよくわからないのかもしれません。
ここでは5つのサイトをご紹介します。いずれもすこし前のデータですが、現在とそう差異はないと思います。
そして、現役職員である自分の経験から、すこしでも有益な情報を提供させていただきます。
なんと年収1300万円も!有名私大職員「高すぎないか」
45歳職員で、平均年収が上から、関西大1,250万円、明治・中央大1,158万円、立教大1,129万円、早稲田大1,100万円…。(日本私大教職員組合調べ)とあります。
私立大職員の平均年収は42歳で734万円(日本私立学校振興・共済事業団の調べ、2005年分)です。
同組合によれば、非公表の大学もあるようです。
大学職員の仕事(1)
こちらは、給料・年収・待遇から仕事内容、そして大学職員になる方法まで網羅しているサイトです。
- 1分でわかる「大学職員」
- 給料・年収・待遇
- 仕事内容
- 大学職員になる方法
が詳細に紹介されています。
大学職員の仕事(2)
国立大学の職員の場合は556万円(厚生労働省調べ)。私立大学は平成17年の実績で約734万円だそうです。
私立の場合、40代1,000万円を越える水準のところが少なくなく、国立大学の場合、平均で30から35万円、私立大学職員の場合45~50万円が平均だそうです。
私立大学と国立大学とを比較すると、私立の場合、1,000万円を越える年収が期待できるが、国立大学の場合は、50代でも800万円程度が平均、とあります。
無名私大の年収
こちらでは有名私大ではない大学の一覧が紹介されていますが、それよりも、「給料がいいから私大職員目指すというのは考え直した方がいい理由」が興味深いです。
大学職員の職場環境(というか問題点)がうまく表現されていると思います。
理由その1:今後収入は下がることはあっても上がる見込みはない
理由その2:精神を病む仕事
理由その3:土曜日も仕事
理由その4:最も発達した共産主義
結論として、「こんな将来性のない業種に給料目当てで入るのはやめた方がいいよ。どうしても入りたいなら首都圏(それも都内にメインキャンパス)か近畿圏(大阪・京都)を狙いなさい」とアドバイスしています。
転職、給料についての参考サイト
「大学職員の給料は高いらしい」という噂で、大学職員に転職するという人も少なからずいるが、皆さんにご理解いただきたいのは、実際はピンキリ。都内の有名私大であれば割と高かったりもしますが、地方の大学だったりするとすごく低かったりする、と述べられています。
勤め先の例で、
・30歳一般職 ⇒ 450万円~500万円(手当・ボーナス込み)
・40歳一般職 ⇒ 550万円~600万円(手当・ボーナス込み)
・40歳係長 ⇒ 600万円~650万円(手当・ボーナス込み)
・50歳課長 ⇒ 700万円~800万円(手当・ボーナス込み)
・55歳部長 ⇒ 800万円~900万円(手当・ボーナス込み)
とあります。
正確な情報を手に入れるために、『キャリコネ転職サービス』というサイトが紹介されています。ここでは各大学の給与明細(年齢別)の情報とともに、職場の口コミ情報も見ることができるそうです(私はまだ見ていませんが・・・)。
まとめ
私なりにアドバイスさせていただくと、
- 収入と安定性を求めるなら国立大学法人か有名私大へ。
- 新卒なら自分が在学している大学(母校)へ就職するのが早道で理想。
ということになります。ちなみに私は都心部の中堅大学所属で、他大学出身者です。
最後に個人的な意見を・・・。
収入や安定性よりも大切なものがあります。
それは、
志(こころざし)であり使命感です。
健闘をお祈りします。
- 2040年代における大学の役割と使命 大学行政管理学会(JUAM) 特別シンポジウム(3) - 2018年12月25日
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