谷崎純一郎「乱菊物語」の舞台となった兵庫県の室津へ行ってきた。
青春18きっぷ旅行の記念すべき1回目である。
室津港
奈良時代に行基法師により整備された5つの港のうちの1つで、江戸時代に一番の栄華を迎え、参勤交代で西国からの大名のほとんどが船で室津に到着し、ここから陸路江戸へ向かった。
こうして室津は海と陸の接点、宿場町として栄えたのだが、明治に入り参勤交代の制度がなくなり鉄道・道路が内陸部に敷かれたため急速に衰退した。
往路旅程
9:30 大阪発
(東海道本線新快速・播州赤穂行)
10:46 JR網干着
11:05 JR網干発
(神姫バス)
11:19 山電網干着
11:42 山電網干発
(神姫バス)
12:05 室津着
室津を歩く
あいにく小雨が降っていたが、それがまた旅情をかきたててくれる。
バス停から坂道を降りると古い町並みが続き、やがて室津港が見えてくる。司馬遼太郎も述べているように小さな港である。


まず「たつの市立室津海駅館」を見学。
ここは嶋屋という豪商だったところである。
昼食は「まるよし」という和食店で、特上にぎり(3,000円)をいただく。贅沢をしてしまった。何のための青春18きっぷかと反省する。これからは節約しないと…。

ぶらぶら古い町並みを散策する。
室津を気に入ったという澁澤龍彦が「遊郭の建物がそのまま残っている」と述べていたが、それらしいものはあるが、特定はできなかった。
賀茂神社へ。驚くような立派な神社である。

賀茂神社(かもじんじゃ)は、兵庫県たつの市室津明神山にある神社。本殿を含めて8棟の建造物が国の重要文化財に指定されている。
(ウィキペディア)
平安時代に賀茂別雷神社の直系御厨の地になった、境内にあるソテツは野生のものでは日本列島の北限として県指定文化財にもなっている。江戸参府時にシーボルトが訪れ参籠所から播磨灘の展望を絶賛するなど景勝地としても有名。


ちょっと歩きつかれたので、「みなと茶屋」という喫茶店で休憩。おばさん方が井戸端会議中だったが、コーヒーを注文したらドーナツと昆布茶もつけてくれた。
帰路旅程
16:43 室津発
(神姫バス)
17:15 山電網干着
(神姫バス)
17:20 山電網干発
(神姫バス9
17:34 JR網干着
(山陽本線新快速・米原行)
18:00 大阪着
まとめ
青春18きっぷを使わないで普通に行くと往復3,880円。1,510円安くついたことになるから、まずまず。
室津はノスタルジックな街である。とても気に入ったので再訪したいが、次回は宿泊するようにしたい。
ところで、青春18きっぷを各駅で見せると(自動改札は通れないので、改札口できっぷを見せる)、駅員さんはとても愛想がいい。
「いってらっしゃい」などと言ってくれるが、これがけっこう嬉しい。
今回の反省点だが、昼食を豪華にしすぎたので、次回は倹約しなければ。
今回訪問したお店情報
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