村上春樹の紀行文集 『ラオスにいったい何があるというんですか?』

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『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』

村上春樹の新刊です。

紀行文集は村上氏の著書のなかでも、ファンの多いジャンルですね。

行き先と初出誌は次のとおりです。

  • チャールズ湖畔の小径 ボストン1(アメリカ) 「太陽臨時増刊」
  • 緑の苔と温泉のあるところ (アイスランド) 「TITLE」
  • おいしいものが食べたい オレゴン州ポートランド、メイン州ポートランド 「AGORA」
  • 懐かしいふたつの島で ミコノス島、スペッツェス島(ギリシャ) 「AGORA」
  • もしタイムマシーンがあったなら ニューヨークのジャズクラブ ニューヨーク(アメリカ) 「AGORA」
  • シベリウスとカウリスマキを訪ねて (フィンランド) 「AGORA」
  • 大いなるメコン川の畔で ルアンプラバン(ラオス) 「AGORA」
  • 野球と鯨とドーナッツ ボストン2(アメリカ) 「AGORA」
  • 白い道と赤いワイン トスカナ(イタリア) 「AGORA」
  • 漱石からくまモンまで 熊本県(日本) 「CREA」

「AGORA」は日本航空のファーストクラス向けの機内誌だそうです。そういうこともあって、平易な文章による観光案内的な内容になっています。

その中で例外の一文があります。それはルアンプラバン(ラオス)篇です。ここでは、あまり私たちには馴染みのない(と思われる)ラオスという国の紹介は最低限に留め、ひたすらメコン川の不気味さと僧侶たちの描写を行っています。

ここで村上氏は、ルアンプラバンでは、寺院をゆっくり時間をかけて巡ることを薦めています。

物語が満ちているルアンプラバンの街を見て、宗教の定義を次のように述べています。

「物語性」が自然に、無条件に人々に共有されるということが、魂のためになにより大事なのだから。

「あとがき」では、

旅っていいものです。疲れることも、がっかりすることもあるけれど、そこには必ず何かがあります。

さあ、あなたも腰を上げてどこかに出かけてください。

と読者に呼びかけています。

■『ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集』村上春樹 (東京: 文藝春秋, 2015)

 

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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