職業としての大学職員‐今日における大学職員の役割とは‐|座談会で語り残したこと

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はじめに

先日、某誌の座談会に出席してきた。

テーマは、「職業としての『大学職員』‐今日における大学職員の役割とは‐」だった。

その席上では語り尽くせなかったことがあるので、備忘録としてここに記しておきたい。

これを読んでいただいているあなたも、それぞれのトピックについて、ご自身でぜひ考えていただきたい。

考え抜いて、限界を突破して行動が変わると、人生が変わっていくからだ。

職業としての大学職員‐今日における大学職員の役割とは‐

「事務」に関する問題意識

世話役(ファシリテーター)の方から出た問題意識についての筆者の考えである。

「高度化」「専門職化」といった論調と現場の実感はかけ離れている。

まだあまり知られていないからではないか。

これからは、あたらしい専門的知識を身につけた「専門的職員」を戦略的に養成していかねばならない。

「専門的職員」=「大学アドミニストレーター」ではないが、重なる部分はある。

大学(事務)職員とは、どういった職業なのか。これまではどうであったか?今後どうなっていくのか?

これまでは、教員主導(教員天国)の下での、「事務屋」、「縁の下の力持ち」。

今後は、「運営」から「経営」の時代。職員は大学の中核的存在へ。そして、言葉の真の意味における「教職協働」の時代へ。

「事務」というネガティブイメージは妥当か?

言葉に特段こだわる必要はないと思うが、ルーティンワークと、教員や上からの指示だけをこなしている「事務屋」というネガティブなイメージはたしかにある。

問題は仕事内容が変容しているか否か?

取り組み方しだい。

やりたいことがあれば、できるようにすればいい。

自分たちで変えよう!

これからの大学職員に求められる役割

たしかに、昔は「事務屋」でよかった。

その後、業務は広がり、政策立案にかなり関与できるようになった。

これは喜ばしいこと。

構成員の一員として認められるようになった(他大学ではどうだろうか?)。

大学が向かうべき目標を策定する

未来がイメージできる目標。

ミッションや中長期計画ではない、具体的な目指すべきゴール。

これこそが構成員が求めているもの。

構成員全員が共有し、死に物狂いで向かえるような目標。

その策定は、職員が中心となって担うべきだと考える。

教員と協働する機会が増える。

教職協働のためには、それ相当の力量と専門性が必要となり、それらを身につける必要がある。

「勉強しなくても卒業できる」原因になっている社会システムに声を上げる。

社会の大学を見る目は厳しい。

とくに文系に顕著だと思うが、

  • 学生が勉強しない(授業外学修時間が極端に少ない)。
  • 勉強しなくても卒業できる。

という現状がある。

これらは、大学だけで解決できる問題ではなく、産業界とも連携しながら解決していかねばならない課題である。

そのためにも、大学が声を出さなければいけない。

就職活動の弊害ひとつとってみても、以下のようなことが指摘されている。

  • 大学生活が事実上3年になっている。
  • 大学の成績をあまり考慮しない。
  • 新卒一括採用が教育に支障をもたらしている。

これらについて、個別の大学は声を上げにくい。

大学団体などが産業界に強く主張しなければならない。

その先頭に立つべきは職員だと考える。

変わっていないもの

今までどおりの考え方をしている職員が多いように思われる。

教員の、人事権、カリキュラム編成権、そして終身雇用権(テニュア)は変わっていない。

学長中心のガバナンスになったが、これらには変化はない。

力のある人材を採用する

力のある人材を採用する。

これがもっとも大事なことではあるまいか。

ロールモデルと職場風土が良ければ、そういう人材は自分で学び、勝手に成長する。

自らの原点や大切にしている思い。

学生との触れ合いこそが大学人冥利につきること

いちばんの思い出は学生との触れ合い。

語学研修の引率で知り合った学生とはいまだに付き合いがある。

学生と触れ合う経験を持たない大学人は不幸だ。

大学にいろいろと問題はあっても、入学した学生にとっては一度きりの学生生活。

精一杯支援しなければならないと思う。

人生は出会いで決まる-残念だったこと-

どういう上司や先輩に出会うか?

これが職員人生を左右するほどの大切なこと。

尊敬できる人(=ロールモデル)に出会えれば幸せである。

そういう人に出会うことで、人生や仕事にやり甲斐、生きがい、希望が生まれる。

不幸なことに私は出会うことができなかったのが残念。

まとめ

10年後、日本の大学はどうなっているのだろうか。

淘汰の時代の真っ只中であることだけは確かである。

大学は、おそらく急には変わらない(変われない)。

淘汰の時代を経て、落ち着くところへ落ち着くまでには、しばらく時間(年数)がかかるのではないだろうか。

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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