大学職員像を問う―新しく要求される大学職員像、その形成に必要なものは?(6)

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先日のNHKテレビ「人生デザインU-29」は大学職員がテーマでした。APUの若手職員の奮闘ぶりがその内容でしたが、キャンパス風景を見ていると、予想以上にグローバルな大学であることにあらためて驚きました。

偶然ですが、今回は立命館大学です。

「どう職員を育成するか―立命館の職員養成の実践を通じて」森島朋三(学校法人立命館 専務理事)

要約

1.立命館の「R2020計画」と事務職員の役割

(1)「R2020計画」と学園のグローバル化

  • 大阪いばらきキャンパスでのオーストラリア国立大学(ANU)との共同学士課程創設

(2)事務職員に求められる課題

  • 立命館の職員数は、1,440名(専任職員735名、任期職員705名)
  • 事務職員の果たすべき役割を明確にすることは重要な意味をもつ。
  • 入職から5年から10年を目途にして、グローバル化に対応できるゼネラリストとして育ってほしい。

2.「事務職員像」と「育成型人事制度」について

(1)「新たな時代の事務職員像」について

  • 「私学人」、「立命人」、「職員」、「専任職員」の4点。この職員像にもとづき、「育成型人事制度」を実行に移している。

(2)「育成型人事制度」について

  • 職員数を急拡大したことによる年齢構成の若返り、経験年数の僅少化が生まれ、さらに職場での業務の継承が難しくなり、自然、職場の教育力、人材育成力が弱化する傾向が見られた。
  • 課内のジョブローテーションを制度化するとともに、計画的な異動原則を確立
  • 部課共通または部門別に事務職員に求められる力量設定とそれに基づく研修をはじめとする育成制度を再整備することにより、「育成型人事」の大枠が形成され、制度自体が緒に就いた。

3.幹部養成と「大学行政研究・研修センター」

  • 対象者が減少
  • グローバル化に伴う職員業務の高度化の中での新たな大学幹部養成論等の理論的整理が進んでいない。
  • 職場で実行すべき政策を理論的に立案する「政策立案演習」を中心に政策動向や調査手法等を学ぶ、より実践的な研修制度への改革を構想

4.「大学アドミニストレーター論」とその育成の重要性

  • 「大学アドミニストレーター」を整備すべき
  • 「大学アドミニストレーター」は課長に、今、なぜその政策立案が必要か指示を与え、理事に対してはその実現可能性を経営的観点で説明し、実行との決定があった場合にはその実現の先頭に立つという職務
  • 学長のリーダーシップが指摘される今日、整備すべきはURA等の「高度専門職」とともにプロフェッショナルな「大学アドミニストレーター」ではないか。

感想

若手職員の育成に苦慮されているとのことです。これは高年齢化している他の大学とは異なる現状ですね。ここではそのことについての記述がないので、あるいは同じかもしれませんが、いずれにしても若手職員が多く在籍していることは間違いないようです。

「アドミニストレーター」の重要性と職務のイメージも、上記の説明で理解することができ有益でした。無い物ねだりになるかもしれませんが、その育成方法と処遇について、機会をあらためて説明いただきたいと思いました。

 

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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