大学の変革とは何か―ただ1つの目的

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大学の変革とは何か

某大学団体の会報を読んでいたら、以下の記述が目についた。

「大学の変革とは何か」について、

1.学則や各種ポリシーなど制度面な面での変革
2.建物や校地、施設など物理的な面での変革
3.学生や教職員など人材の質・量的な面での変革
4.授業方法や学会活動など教育研究面での変革
5.大学基準協会による公的な大学評価および学生や教職員が自らの大学に下す私的な評価における変革

が挙げられていた。

個人的にはいささか違和感を感じたが、強いてこの中から選ぶとすれば、4がもっとも重要だと考える。

ほかの項目はそれを支援するものであり、あるいは結果として付いてくるものではないだろうか。

学生が勉強するようになるようにすること―それが「変革」のただ1つの目的

苅谷剛彦氏は、これからの大学について必要なことについて、こちらで以下のように述べておられる。

  • 公的な財政支援を充実させる
  • 大学院教育を企業は評価する
  • 高等教育を公共財に
  • 量的拡大を私学だけに頼らない

具体的には、

  • 少人数講義
  • 授業時間外の自習――リーディング・アサインメントを課す
  • 教員を増やす(私学のS/T比の改善)
  • 在学中は勉強に専念する
  • 厳しい成績評価→退学もあり

「公的な財政支援」と「企業が変わること」が必要。

「大学改革(変革)」の目的とは、学生の学習時間を増やすことではあるまいか。

そのほかのことは、このことを達成するための「手段」にすぎないのではないか。

そしてその結果、社会、企業、保護者、高等学校から「大学生は見違えるようによく勉強するようになった」と言われることが、その到達点ではあるまいか。

そればかりではない。

これからの厳しい時代を乗り越えられる人材を育成するためにも、このことは必須条件である。

問われているのは、学生に学習させること。

これが日本の大学のもっとも切実な課題であることに異論はないと思われる。

 

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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