150周年を迎える2032年までにWaseda Vision 150の実現のために策定された早稲田大学の職員育成プログラムです。
内容は、以下のようになっています。
- 早稲田大学職員人材育成行動指針
- SDプログラム開発方針
- 職員に求められる能力、専門性等について
そして、資料には、
- 人材育成イメージ
- 2014年度スタッフ・ディベロップメント(SD)プログラム
がチャートで示されています。
注目したのは、2.の「SDプログラム開発方針」です。ここには、20年後に目指す姿が示されています。
◯全職員が修士、博士あるいは高度な専門資格を取得し、高いマネジメント力・専門性を活かして、教員と連携しながら大学運営・人材育成等を行っている。
◯全職員がTOEIC800点以上相当の英語、中国語あるいは朝鮮語能力を習得し、複数の外国語を駆使しながら、グローバルに貢献・活躍している。
◯職員の多様化を進め、お互いを尊重するとともに、個々の個性・強みを活かしている。
◯全職員が異文化を理解し、グローバルマインドを持って、業務にあたっている。
◯全職員が海外就業体験・留学経験を有している。
- 全職員に求められる能力として、マネジメント力の養成に重点を置く。
- 業務・OJT・Off―JT・自己啓発・プロジェクト等を通したトータル的な人材育成と組織力強化を図る。
- 個々のニーズに合わせた研修の提供・支援を行う。
つまり、20年後の同大学の職員は、
- 全員が修士、博士あるいは高度な専門資格を取得している。
- 全員がTOEIC800点以上で、複数の外国語を駆使できる。
- 全員が海外就業経験・留学経験を有している。
であるわけです。


上記の「スタッフ・ディベロップメント(SD)プログラム」によれば、とりわけ英語力の育成プログラムには注力されているようです。
このプログラムで目立ったキーワードは、
- ミッションの達成
- 組織力の強化
- 部下育成
- 専門的能力
- 語学力
- マネジメント力
あたりのように感じましたが、これらをさらに強引にまとめるとすれば、
- マネジメント力
- 高度専門能力
- グローバル化への対応能力(とくに英語力)
ということになるでしょうか。
目先の業務に忙殺されている職員が、これだけのことを達成するのは並大抵のことではないのかもしれません。しかし、強い意思をもって進んでいけば、20年後にはすばらしい組織になっていることでしょう。
ところで、当コンテンツの発信元は人事部人事課となっています。他大学では、SD委員会なる名称等での発信が多いことに私は違和感を感じていました。人材育成は人事部が考えるべきことではないでしょうか。そういう意味では、このことは、当然といえば当然のことなのかもしれません。
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