私大連盟の「私立大学フォーラム」の日程が発表されました。
このページの目次
恩師の竹内 洋先生
個人的に是非とも参加したいプログラムを見つけました。最終回に開催される「前門に教養主義の衰退、後門に反知性主義」です。
なぜかと言いますと、恩師の竹内 洋先生が登壇されるからです。教育社会学のゼミ生としては不肖の弟子ですが、卒業後も同じ業界ということもあって、著書は拝読してきました。
先生も私も、現役生活を終えようとするこの時期に、(おそらくは)最後のご高説を拝聴する機会となるかもしれません。
知性と教養を軽んじる
もうひとつの理由は、その内容です。
「知性」と「教養」が軽んじられている風潮をたしかに感じるからです。
近年、学生の勉強といえば、英語・IT・資格取得・就活テクニック等々が占める割合が多いのではないでしょうか。
就職のためとはいえ、これらは「ツール」の類いであって、(勉強するのは大いに結構ですけど)学問とは言いがたいものです。
大学も社会も、知性と教養を軽んじ、実用一点張りになっているように感じるのは私だけでしょうか。
そういう状態の中で行われている大学改革とは何を目指しているのでしょうか。トップ校を除く多くの大学では、大学改革=定員充足&生き残り、を意味しているのではないかと感じ、個人的に困惑しています。「定員充足は&生き残り」は目的であって、「大学改革」ではないからです。
閑話休題。
これらのことについての回答を、当日竹内先生は与えてくださるでしょうか。楽しみです。
■日程・プログラム
8月29日(土) | イノベーション人材と大学教育 | 品川プリンスホテル |
9月26日(土) | 働く女性支援と大学の役割 | 中京大学名古屋キャンパス |
10月17日(土) | グローバル教育とは!? | 西南学院大学西南コミュニティーセンター |
11月7日(土) | 地域と元気を共有できる大学づくり | 松山大学文京キャンパス |
12月5日(土) | 前門に教養主義の衰退、後門に反知性主義 | 関西大学千里山キャンパス |
The following two tabs change content below.
大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!
最新記事 by 瀬田 博 (全て見る)
- 2040年代における大学の役割と使命 大学行政管理学会(JUAM) 特別シンポジウム(3) - 2018年12月25日
- 2040年代における大学の役割と使命 大学行政管理学会(JUAM) 特別シンポジウム(2) - 2018年12月20日
- 2040年代における大学の役割と使命 大学行政管理学会(JUAM) 特別シンポジウム(1) - 2018年12月19日