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第29回マネ研サロン in 大阪へ参加しました

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今週は、私にしてはめずらしく、よく出かけた週でした。

月曜日は、鳥居祐一氏の大阪グルメ放談会@ヒルトン大阪
木曜日は、マネ研サロン in 大阪@大阪大学中之島センター
そして土曜日は、ウェブ心理塾 in 大阪@マイドームおおさか
でした。

大学人ですから、やはり「マネ研サロン in 大阪」の報告です。

初めて参加したマネ研サロン。大学マネジメント研究会・大学行政管理学会共催(?)ということでしたが、約50名の参加者の内、私学の参加者が大半を占めていました。

■第29回 マネ研サロン in 大阪
テーマ:改めて大学職員の(高度)専門性を考える
■講師
講師:上杉 道世(大正大学 理事長特別補佐・質保証推進室長、元東京大学 理事)
コメンテーター
横田 利久(関西国際大学 事務局長、前 中央大学 総合企画本部担当部長)
山本 淳司(京都大学 教育推進・学生支援部次長)
司会:塩川 雅美(常翔学園 摂南大学 学長室 大学改革アドバイザー)
■日時 2015年6月18日(木)19:00〜21:00
■場所 大阪大学中之島センター

講演 改めて大学職員の(高度)専門性を考える 上杉 道世氏(大正大学 理事長特別補佐・質保証推進室長、元東京大学理事)

◯大学の現場では職員の職種は多様化している

  • 3つの類型
    類型1 特定の分野の専門性を高めていく職員
    ①すでに確立している類型
    ②形成途上の類型
    類型2 事務職員からの発展型
    ①特定分野の業務経験を積み重ね、専門能力を向上させていく職員
    ②多様な業務を経験しつつ、マネジメントのリーダーとなっていく職員
    これからはすべての職員が、何らかの専門性を持つことが必要。同時に全体への視野を持つように、他分野の経験も必要
    類型3 定型的な業務を着実に遂行する職員
  • アメリカ型の専門職中心方式か、日本型のゼネラリストが専門性を高める方式か、どちらがいいかまだ分からない。
  • 大きな流れはアメリカ型だが、日本型もしばらくは残存する。
  • 若手職員には、和洋折衷型をお勧めしたい。

◯大学職員は基礎体力を高め、高度技量を磨く。改革疲れを克服し、近未来の大学づくりを実践する

  1. 将来展望を持つ
    自大学の進むべき道をしっかり考え、その方向に合った施策を
  2. 実態の直視
  3. 専門性の確立
    常に能力を向上させ業務を改善することにより専門性を育てていく。
  4. ルーティンをこなす
    大きな達成もルーティンをこなした上に成り立つ。
  5. 変化へのチャレンジ
    特に変化が必要なのは教員集団 ガバナンスの確立は、そのための環境づくり。教育の質向上は、それなくして実現できない。
    ・職員集団がその変化を先導する。そのためには、形式的な無駄を排した、実力本位の組織にしなければならない。

コメントとディスカッションから

  • 類型2からどうしていくかが現実的
  • マネジメントの専門性は?
  • マネジメントのレベルが高くなるとゼネラリストのレベルも高くなる。それが一定の専門性
  • SDの総論は10年前と変わっていない。「外形」を変えないといけないと文科省は考えている?
  • 一定の流動性があれば、専門性は担保できる。他の大学でも専門性を活かせる。
  • 高度専門職はSDの義務化と併せて考えられた。
  • (Q)「もっともよくできる人を責任者」とあるが、出る杭を低くする現状がある。3年毎に異動があるが、その仕事は誰にでもできる仕事ということか?
  • 一定のレベルでできているから、ほかの仕事もできるのでは?それがゼネラリストのゼネラルな専門性。
  • そんな大学は潰れる。そういう職員文化を上げましょう。
  • OJTがきちんと機能していないという指摘がある。
  • SDは「人材育成」と捉えるべき。
  • 教員から信頼される専門性とは?
  • 「教職協働」が善とは思っていない。議論の余地がある。

感想

平日の夕刻にこれだけの参加者があるということは、いかにこのテーマに関心が寄せられているかということにほかなりません。

個人的には「人材の流動性」に尽きると感じました。

流動性があれば、専門性を色々な職場で活かすことが可能(担保できる)です。これを仮にアメリカ型と呼ぶとして、終身雇用を前提とする日本型では、上記の類型2にならざるを得ません。

アメリカ型の専門職中心方式と日本型のゼネラリストが専門性を高める方式。大きな流れはアメリカ型だと上杉氏は述べていますが、そうだとすると今は過渡期ということになります。

同氏は同時に、若手職員には和洋折衷型を勧めておられます。そのためには大変な努力が必要かも知れませんが、アメリカ型と日本型のどちらにも適応できますから、過渡期には無難で安全な選択かもしれません。

もう一点。「教職協働」が善とは思っていない。議論の余地がある、という意見には考えさせられました。ゆっくり考えてみようと思います。

【注】写真掲載の許可は得ておりません。支障があればただちに削除します。

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!