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はあちゅう『半径5メートルの野望』|ネット時代の新しい作家の形【書評】

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休日の昼下がりに読んだ、ご存知はあちゅう氏の『半径5メートルの野望』完全版。

これは傑作である。

凡百の自己啓発本や口当たりのよいエッセイ集ではない。

「個の時代」に生きる同時代人に向けた、人生読本である。

同氏は「『見返してやる』というパワーで、前に進んでいる」と述べている。

そういった復讐心もお持ちのようだ。

そして、努力しない人たち、言い訳をする人たちへの指摘も峻烈をきわめる。

だが反面、その眼差しは思いやりに満ちている。

本書で何度も強調されているのは、「人生をつくるのは行動だけ」ということだ。

行動だけが、自分の人生をつくり、変えることができる。

 

ここでは、「ブログ」と「はあちゅう氏の使命」の2点についてご紹介しよう。

 

ブログは義務感ではなく楽しさで

  • 一番考えなければいけないのは、「自分は何のためにブログを書きたいのか。ブログを通じて、どういうことを世の中に発信したいのか」。
  • それは自分の内側を掘らないと、出てこない。外ではなく、中に中に掘っていく。答えというのは、外にあるとは限らない。
  • 「仕事でやらされる」のと同じで、ルールで自分をがんじがらめにしてしまうとブログも、なかなか続かない。
  • 「楽しむポイント」を押さえられれば続けられる。
  • (ブログに限らず)一緒に取り組む友達ができると続く。仲間と一緒に切磋琢磨することが、伸びるコツ。
  • 何年も、人気ブログを書いている人は、やり方を工夫することはもちろん、「やらなくては」という義務感ではなく、「楽しさ」にひっぱられる形で更新が続いている。

ネット時代の新しい作家の形を作ること

  • 自分の使命は「ネット時代の新しい作家の形を作ることだ」。
  • 本が売れないといわれるこの出版不況の時代に、私は、様々な媒体を横断しながら、特に、自分の強みであるネットを自由に使いながら「書くことで生きていく」道を作りたいし、その道を目指す人の希望になりたい。

まとめ

「ネット時代の新しい作家の形を作ること」が重要なことだと感じた。

いまや著述業だけでは食べられない時代なのだと聞く。

そういう業界に今後優秀な人材が入ってくるだろうか。

そういったなか、時代の寵児が先頭を切って「働き方」を模索している。

はあちゅう氏の使命感はすばらしいものだといわねばならない。

もう一点。

同氏の文章が多くの人に読まれているひとつの理由は、幼少時からこれまでの豊富な読書量であろう。

文章を書く人間にとって、大量のインプットは必須である。

その模範的な例であろう。

本書は、OLだけでなく、性別・年齢・職業を問わずオススメできる良書である。

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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