卒業論文の書き方を訓練することは、社会人の不可欠なスキル

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論文を書くことの重要性

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]お元気ですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]ええ、ぼちぼちやっています。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]ブログの更新、最近少ないですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]あっ、ブログね。いまはいろいろな意味でリニューアル中なんですよ。このことについては、あらためてお話ししたいと思っています。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]きょうのテーマは何でしょうか。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]先日、『優秀論文作成術』川﨑 剛著(勁草書房)という本を読んだのですが、そこに論文を書くことの重要性についての記述があったので、ご紹介したいと思います。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]論文ですか。大学院生や研究者が対象になりますね。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]それがそうではない、という話なんですよ。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]では順を追ってご紹介いただきましょう。[/speech_bubble]

『優秀論文作成術』から

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]まずは、北米の大学での例が紹介されています。
「北米の大学では、3・4年生では1科目につき1本、論文を書くのが普通。これがTerm Paperと呼ばれるもの」と。
ちなみに日本の卒業論文にあたるものは、Hornors ThesisやSenior Thesisと呼ばれるそうです。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]1科目につき1本論文を書くんですか!大変です。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]だから、1学期に3科目履修しているとして、1年を2学期で計算すれば、3・4年生の2年間で総計12本書くことになります。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]分量はどのぐらいですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]A4で20Pぐらいらしいですよ。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]かなり多いですよね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]そうですね。
それを3・4年生の2年間で12本執筆しなきゃならない。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]どの大学でもそうなんですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]こう述べられています。[/speech_bubble]

北米の大学においては学部生でも論文執筆訓練が欠かせない。

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]ほとんどの大学でそうなんですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]そればかりじゃないんです。
「実はこれらの訓練、北米では小学校から始まっている」とあります。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]小学校から!
そこまで重要視する理由って何なんでしょうか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]理由についてはこうあります。[/speech_bubble]

その底に潜む考え方は、「体系的に議論を書くことができる人材=自力で考えぬくことができる人材=問題を指摘し解決策を提示することによって組織や社会をリードできる人材」を養成するという発想であり、問題発見能力や解決策提示能力、さらには計画能力といった技能を訓練する絶好の道具が論文執筆。

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]そういえば、近年、問題解決能力が大事ということをよく聞きますね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”] 引用ばかりで申し訳ありませんが、「卒業論文作成の一般的教育効果」として、つぎのように述べられています。[/speech_bubble]

複雑な事柄を整理し、書くという作業は実は「『問題と解決』の枠組みのなかで自力で考え抜く」という作業であり、この知的訓練の重要さは強調しすぎることができない。

効果的な文書を作成する作業、その学問版こそが学術論文。

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]そして、卒業論文を学部教育の頂点と位置づけて、その重要性について、つぎのように述べられているんですよ。
これは重要な指摘です。[/speech_bubble]

「普通の学生」にとっても卒業論文を頂点とする学部教育が重要な意味を持っているし、そのような学部教育を通じて、教授陣は研究活動以外にも社会に重要な貢献を果たしている。

文系教授陣からみれば、「普通の学部生」に対する教育は研究活動のつけたしや雑務ではない。大多数の学部生にとっても学術論文作成ノーハウは卒業後、社会人として生きていくのに不可欠なスキル。

論文の書き方をどう学ぶのか?

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]最近は卒業論文が必須でない大学や学部もあるように聞きますが。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]こういう重要性を理解した上でいえば、それは致命的なことですね。大学でいちばん重要なことを学んでいないのですから。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]そう思わざるをえませんね。
そういう本来の方向に向かういい方法はないのかしら。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]北米の大学のマネをするのが早道だと思いますが、そんなことが可能かどうかですね。
私も学生時代に「論文の書き方」を教えてもらったことはありません。『MLA Handbook』なんかを読んで独学していました。理系はこの辺りはきちんとしているから、また違うんでしょうけど。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]いまでも教えていないんでしょうか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]正確にはわかりません。でも人文社会科学系で教えているところはあるのかな?ごく僅かだと思うんですけど。
ライティング・センターって近年多く設置されていますよね。あれって「文章の書き方」が主で、もっぱらエントリーシートの添削指導が多いと聞きましたが。だから、エントリーシート云々はともかく、本来のライティング・センターじゃないような気がします。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”] どうしたらいいのでしょうか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]教員が本格的に教えるようになることですね。その道のプロですから。
初年次教育で基礎の基礎から教える必要がありますよね。資料収集から仮説の立て方、論文執筆のノウハウまで。
よく「大学入門ゼミ」や「基礎ゼミ」といった初年次教育科目で何をやっていいか困っておられるような教員を見受けますけど、こういうことをわかりやすく半年なり1年間かけて教えていただくといいと思いますけどね。だって、これらを会得すれば社会人としてかなりのアドバンテージになりますからね。そういう意味では小手先の就活テクニックなどよりはるかに就職には有利だと思いますよ。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]そういう教育をしている大学はないのでしょうか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]熱心に教育をされている大学は近年多くなっているとは思います。
なかでも国際教養大学ではないでしょうか。あれだけ短期間のうちにトップ大学に上り詰めたということは、この辺りの教育も熱心にされているのでしょう。たとえ、寮教育、英語、リベラルアーツといったほかのファクターがあったとしても、最終目標を「『問題と解決』の枠組みのなかで自力で考え抜く」人材養成あたりに設定されているのではないでしょうか。[/speech_bubble]

社会人にも必須の能力 SDにも必要

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”] きょうは勉強になりました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]いえいえ、最後は喋りすぎました。
ひとつだけ付け足して述べておきたいことがあります。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]はい、これで最後ですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]きょうのテーマは学生だけでなく、職員のSDにも必要なことですよね。そう思いませんか?
「体系的に議論を書くことができる人材=自力で考えぬくことができる人材=問題を指摘し解決策を提示することによって組織や社会をリードできる人材」を養成すること。
これが本来の職員の能力開発だと思います。もちろん大学職員だけでなく社会人全員に当てはまりますよね。いま・これからの時代に必要な能力はこれですね。ひらたくいえば、インプット以上にアウトプットできる能力になりますか。
[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”face1.jpg” name=”インタビュアー”]また、よろしくお願いします。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”R1″ icon=”face2.jpg” name=”瀬田”]はい、どうも失礼しました。
さようなら。[/speech_bubble]
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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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