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ガイダンスを動画で提供
以前同僚と雑談をしていたときのこと。
彼曰く、「新学期にやるガイダンスだけど、あれ全部動画にして、資料といっしょにDVD1枚に収録して事前に配っておけばいい。そしたらあの混雑だいぶマシになるんじゃないか」。
メディアがDVDというのがその時代を感じさせますが、現在であれば、動画はYouTubeにアップするのが一般的な方法でしょう。
ご存じのように、動画でガイダンスのコンテンツを提供しているのは、キャリアセンターが多いようです。
ほかの部署ではまだまだ少数のように思われますが、その数少ない例が以下の2大学です。
■立命館大学 新入生履修ガイダンス動画
(全体動画)
(個別動画)
(全体動画)
(個別動画)
つぎは桃山学院大学です。
■桃山学院大学
教務ガイダンスビデオ―履修登録
■同 試験・レポート・成績
両大学とも、概要的な内容が多いように見受けられます。
たとえば、教務ガイダンスのなかで学生からの質問が多いのが、各学部・学科別の履修手続きについてのことです。
そのためには、わかりやすく詳細なコンテンツが望まれます。
動画作成の留意事項
動画作成に当たって重要なことは、
- 実際の担当者が喋る。
- ドキュメントと、その「記入例」をダウンロードできるようにしておく。
- 参考サイトのリンクを貼っておく。
- 質問を受け付けて、担当者が返答できるように、双方向的な機能を実装しておく。
- 必要であれば業者の手も借りる。
などが考えられます。
別に担当者の顔を出す必要はありません。
パワーポイントなどの資料を画面に提示し、それをもとに解説すればいいのです。
業者の手は借りないのであれば、必要経費はゼロです。必要なのはマンパワーだけです。
本当のメリット
近年、入学前教育は一般的になりましたが、「入学前ガイダンス」を動画で提供すれば、新入生もスムーズに大学生活に馴染めるのではないでしょうか。
入学式よりずいぶんと前に入学が決定している新入生が多い現在、これは有効な方法というより、当然のことと考えねばなりません。
まとめると、
- 新学期に行っているガイダンスをすべて動画に収録し、新入生に入学前に見ておくことを義務づける。
- 履修要綱などガイダンスで配布している資料もすべて入学前に配布しておく。
- 質問・相談を受け付ける窓口・担当者を設置しておく。
ということになりますが、それぞれの大学独自の方法もあるかもしれません。
ところで、これらは「そうできればいい理想のこと」ではありません。
世の多くのセミナーや勉強会では、すでに当たり前に行われていることです。
大学にとってのメリットは、あの新学期の「狂騒」ともいえる忙しさを緩和できることではないでしょうか。
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