大学職員像を問う―新しく要求される大学職員像、その形成に必要なものは?(11)

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大学職員とこれからの人事部門 大工原 孝(日本大学 保健体育事務局特命事務局長 大学行政管理学会前会長/事務職員)

要約

1.大学職員の生い立ち

  • 前向きな動きの一方で、ぬるま湯に入ったまま出てこない職員がいる。
  • 20数年前から「新しく要求される職員像」が期待されているのに、何故簡単に実現できていないのか。

2.職員の風土病とは

  • 事なかれ主義・手続文化・教員や上司からの指示待ちと彼らへの責任転嫁・職員同士の言い訳しあいと、かばいあいなどを総称し、「大学職員症候群」と呼ばれている。
  • 風土病から脱け出すための3つの知恵
    ①仕事をしながら常に考える習慣を身につけること
    ②教員・職員・学生に対して自分の言葉で話せるようコミュニケーション能力を磨くこと
    ③自ら進んで組織として課題を解決し実現していく力

3.今後における人事部門の役割

  • 学事部門をはじめとして教育・研究の現場の状況を重要視しなければならない。
  • 現場の管理職は人事部門と十分にコミュニケーションを取り、全部門の管理職が学内外の研修会や研究会を通じて研さんし、人材の更なる育成・開発のキーパーソンとなる。

4.管理職の役割と人事部門の関係

  • 人事部門は、これまでの前例主義や仕事の囲い込みから抜け出し、自ら現場に出向き、管理職とコミュニケーションを交わしながら現場情報に精通する必要がある。

5.人事部門と風土病

  • 「新しく要求される職員像」は以前から指摘されていて、大学も職員も要はそれを実行するか否かにかかっている。
  • 人事部門は率先して風土病から脱却しなければならない。

感想

大学職員はいま、2極化しているのか、それともパレートの法則(80:20の法則)どおり、2割だけが風土病に罹っていない人たちなのか、私にはわかりません。

個人的な経験を踏まえて言いますと、大学職員になるような人は元来真面目な人が多いように思います。それ故、安定を求め、保守的な気質を持ってもいるのかもしれません。

職場を見回しても、一昔前とは異なり、管理職も一般職員も皆一所懸命です。しかし、それは著者が述べているように、「大学職員症候群」に罹った状態での一所懸命かもしれません。

人事部が率先して変われば、そういった人たちも変わる(変わらざるをえない)可能性があると思います。

本日のおまけ

こちらの職員ではありませんが、印象に残ったので・・・。

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大学職員ブロガーです。テーマは「大学職員のインプットとアウトプット」です。【経歴】 大学卒業後、関西にある私立大学へ奉職し、41年間勤めました。 退職後も、大学職員の自己啓発や勉強のお手伝いをし、未来に希望のもてる大学職員を増やすことができればいいなと考えています。【趣味】読書・音楽(主にジャズとクラシック)・旅 【信条】 健康第一であと10年!

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