福知山名物のうす焼きとゴム焼きそば
青春18きっぷで舞鶴へ向う途中、福知山に立ち寄った。
名物のうす焼きとゴム焼きそばを食べるためである。
向かった先は「お好み焼きふじ」。
JR福知山駅から徒歩で15分ほど。お昼時だったが、店内には誰もいなかった。
「こんにちは〜」と言うと、年配の女性が「暑いですね」と出てこられた。
遠くから来られる方も多いらしく、「先日も金沢から若い女性がひとりで来ましたよ。7時間かかったと言ってました」。
今回、言いたいことはただひとつ。
福知山へ行かれることがあれば、このお店はぜったい訪問すべきだ。
お好み焼きふじ
うす焼き
▼「あつ焼」はおそらく普通のお好み焼き。まず「うす焼の豚玉」を注文。
▼ネギ焼きといえばわかりやすいか。
天かす、煮込んだ牛すじ・いわしの竹輪、そして地元福知山産のネギをたっぷり。
ソースと青ノリはお好みで。
▼薄さをわかっていただけるだろうか。
▼あっさりとして、とてもおいしい。
ゴム焼きそば
▼これで1人前。
「かんすい」を使用した中華麺。
蒸した広東麺なので、「かんすい」があまり抜けずゴムのような茶色で独特の食感。
両丹日日新聞によると、ゴム焼きそばの発祥についてこうある。
ゴム焼きそばは、東中ノ町のお好み焼き店「神戸焼」の元店主、故・永井孝三郎さんが、戦時中に中国で食べた広東麺のおいしさに魅せられて、戦後に自分の店で出したのが始まり。市内の製麺所と一緒に麺作りを研究し、自家製の広東麺を生み出した。
現在は、厚中問屋町の有限会社高見製麺所(高見英雄社長)が作る麺を使う。永井さんが亡くなってからは、家族がその味を受け継ぎ、今は店を切り盛りする3女の杉田絹子さん(68)がゴム焼きそばを作る。
▼もちもちした食感が特色
▼店内にはサインなど取材の記録がいっぱい。
読売テレビ「大阪ほんわかテレビ」でB級グルメ第1位になったそうだ。
関西では有名な「Mのランチ」「Mのディナー」のMさんが、女将さんといっしょに撮った写真もあった。Mさんってこういう人だったんだ。
紹介された雑誌も店内にたくさんあり、女将さんが次々と見せてくれた。
▼お店を出て「けやき通り」という名のシャッター通りを歩く。このあと惨劇が起こるのも知らずに…。
「滞在時間があまりないので、福知山城をせめて拝んで帰りたい」と言って、女将さんに近道を教えてもらった。
ところが歩きはじめたころからぽつぽつと雨が降りはじめた。
福知山城が見えたころにはドシャ降り状態で、お城を拝むどころではなく、全身ズブ濡れ状態になってしまった。
そんな状態で東舞鶴へ向かう電車に乗り込んだのだった。
女将さんのホスピタリティがオススメする理由
このお店の魅力は女将さんにある。
それがすべてなのだが、ついでに(といっては悪いが)名物のうす焼きとゴム焼きそばを食べることができる、という感じだ。
どうしてあのように感じのいい応対ができるのか、なんども考えざるをえなかった。
創業40年近くになる、福知山が誇る「お好み焼きふじ」。
何の予備知識もなくお店の前に来れば、通り過ぎることは確実(失礼)の風情なのだが、あたたかい接客に「かならずもういちど来よう」と驚かされるお店なのだ。
次回は夜に訪問することにしよう。
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- 作者:京阪神エルマガジン社
- 出版社:京阪神エルマガジン社
- 発売日: 2015-07-13
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