日本アフィリエイト協議会(JAO)主催の「アフィリエイト関係者のためのアクセス解析講習会」が2016年6月4日(土)に開催された。
有料イベントだが、筆者はUstreamでの録画視聴で参加した。
今回は、メインイベントである日比野ななえ氏による「Googleアナリティクスを勉強しよう!」である。
それではご紹介しよう。
このページの目次
【前半】GA(Google Analytics)の基礎を理解しよう
1.基礎知識をチェック
アクセス解析ってなに?
- 「アクセス解析ツール」で、訪問数・成果を見る。
どんなデータが見られるの?
- 【ユーザー】 どんなユーザーが
- 【集 客】 どこから来て
- 【行 動】 どんなページを見て
- 【コンバージョン】どのくらい成果があったか
2.どんな仕組みか理解しよう
データ計測の仕組み
Webサイト Googleアナリティクス
読み込み ↑
↓ 送信
HTML → トラッキングコード
3.これだけはマスターしたい重要用語
ユーザー、セッション、PVの違い
- ユーザー:PCを操作している人数
- セッション:サイトに訪問した回数
- PV(ページビュー):見られたページ数
ユーザー、セッションの判別方法
【ユーザー】
- デバイスのブラウザ単位 Cookieで判別される。
- 2年間保存される。
【セッション】
- 30分操作しない。
- 日付をまたぐ。
- 参照元が変わる。
直帰率
- 直帰とは、「1ページだけ見て離脱するセッション」
新規セッション
- 対象期間内の「新規ユーザーのはじめてのセッション」
- 新規ユーザー:直近2年、サイトに来たことがないユーザー
Direct流入が増えている理由
- スマホアプリからの流入
参照元の情報をアプリ側から送らないことが多い。 - https→http
SSL化されているサイトから非SSLサイトへは参照元を受け渡さない。
デフォルトチャネルグループ
流入元を調べる。
- Direct:URL直接入力、アプリ、https→http
- Organic Search:自然検索
- Referral:他のサイト経由の流入
- Social:GAがソーシャル(SNS)と定義した参照元から
目標
- 設定していない人が多い。
- サイトの目標を設定することができる。
1.到達ページ
(例:問い合わせ、資料請求、購入完了ページなど)
2.滞在時間
(例:5分以上)
3.ページビュー数
(例:3ページ以上9
4.イベント
(例:ファイルダウンロード、リンククリックなど)

【後半】基本操作と活用方法を学ぼう
1.全体像を理解しよう
- 画面の全体像
- メニューの全体像
2.どこを見るとなにがわかるのか
(1)ユーザー>サマリー
- セッション
- 直帰率―変化があれば、何かが起こっている。
- 新規セッション率―被リンクが増えた、新しい集客ができたか否か、など。
(2)ユーザー>ユーザーの分布>年齢と性別
- 表示されない場合は設定する。
- セカンダリーディメンションで年齢と性別の両方を見る。
(3)ユーザー>行動>新規とリピーター
- ユーザータイプ
(4)ユーザー>環境
- ブラウザとOS
(5)ユーザー>モバイル>サマリ
- ガラケーは「モバイル」に分類されている。
- 「デバイスカテゴリ」にチェックを入れておく。
(6)集客>すべてのトラフィック>チャネル
(7)行動>サイトコンテンツ>すべてのページ
- ランディングページ(≠トップページ)
- デフォルト>加重
(8)行動>サイトコンテンツ>ランディングページ
(9)コンバージョン
- 目標>サマリー
3.毎日ここを見よう
(1)ユーザー>サマリー
主要指標(セッション数、直帰率、新規セッション率の推移)
(2)コンバージョン>目標>サマリー
目標がどれだけ達成されているか。
まとめ
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールは自分のサイトの通知簿と言われる。
これらのアクセス解析ツールを活用することは非常に大事なことだ。
「目標」の設定が最大の気づき
「目標」の設定は、営利・非営利サイトを問わず重要だと感じた。これがこの講習会の最大の気づきである。
目標を設定し、その達成度合いを確かめながら、ブログやサイトを運営していく。
毎日主要指標を確認しながら、目標を達成するためのPDCAを回す。
そのように運営していくことが重要だとあらためて感じたのである。
講習会の感想
日比野氏の解説はとても明快でわかりやすく、初心者の筆者でも容易に理解することができた。
参加者からの質問にも懇切丁寧に答えておられた。
加えて、質問者が不愉快な思いをされないようにさりげなくフォローされる場面もあり、いたく感心させられたのである。
後日届いた日本アフィリエイト協議会の事務局からのメールには、講習会の内容についての参考サイトも記されていた。
(あくまで筆者の想像だが)当日、(時間の関係で)十分に説明ができなかった項目についてのフォローの意味が込められていたのではなかろうか。
このような丁寧なアフターフォローまで付いたこの講習会。
有料だが、参加してよかったと思ったしだいである。
日比野氏オススメの参考書

できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240 ユニバーサルアナリティクス&Googleタグマネージャ対応
- 作者:木田 和廣,できるシリーズ編集部
- 出版社:インプレス
- 発売日: 2015-03-19
筆者が使っているスマホ・アプリ
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