コンサルが大学を食い物に
このようなツイートが。
他大学の友人とやりとり。
最近ほんとにコンサルもどき増えたよね、と。元R系、元大学職員、NPO、ベンチャー。
形は様々ですが、大学を食い物にしているという面では変わらないよねと見解一致。
こういう方々が学外勉強会・研究会でも幅きかせてる、その状況を職員自ら作り出してるよね— カオナシ (@rock_de_nashit) July 30, 2016
率直な意見が述べられている。
こう感じている大学人は多いのかもしれない。
いろいろな考え方があるから、このような意見も尊重しなければならない。
ただ、食い物にしている(されている)ことについて、具体的に述べられていないので、感想を述べることができない。
興味深いテーマなので、今後そうしていただければ議論が広がると思う。
見返りの少ない仕事には使命感が必要
このツイートを見て筆者が思い浮かべた人たちがいる。
NPO法人NEWVERY・理事長の山本 繁氏と大学イノベーション研究所・所長の山内太地氏のお二人である。
説明の必要はないと思うが、その活動について、あらためてご紹介しておこう。
NEWVERYは、
- WCV(ウィークデー・キャンパス・ビジット)
- 退学予防戦略
- 学生寮
といった、いま大学が直面する重要な課題についての支援を行っておられる。
山内氏は、大学に関する情報発信と高等学校での講演活動を精力的に行っておられる。
このような、仕事量の割には見返りの少ない(と思われる)仕事に従事しておられるということは、よほどの使命感と誠実さがなければできないと思うのである。
出会う人によって、その業界への印象は変わる可能性がある。
筆者は幸運であったのかもしれない。
外部リソースを使うメリット
コンサルと一口にいっても、正直なところ玉石混交だと思うが、良い外部リソースは利用すればいいのではないか。
大学も客観的な視点が欠かせない。
そういう意味で、研究会やセミナーで外部の人たちと意見を交換するのは望ましいことだ。
「職員が招いた状況だ。情けない」とは一概には言えないのではないか。
垂直統合方式と水平分業方式というと適切な比喩でないかもしれないが、大学も水平分業方式で、いろいろなネットワークを使いながら仕事をしていく時代ではないだろうか。
むしろ、これまでが閉じすぎていたのではないか。
大学人も、外部の人たちも「大学を良くしたい」という気持ちは同じだ。
信頼できる外部リソースは「利用したもの勝ち」。
これが筆者の結論である。
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